陶器の歴史

陶器の歴史時代別 → 江戸

時代別

江戸時代

赤絵

江戸時代徳川の権力も安泰し、この時代あらゆる文化が繁栄しました。
この時代になると陶工達は技術も習得し青磁、白磁、染め付け、赤絵も作れるようになっています。
柿右衛門、鍋島、九谷など日本独自の美しい色絵磁器も生まれ、 日本の焼き物は多彩的になり技術的に確立した時期といえます。
現在、ヨーロッパではドイツのマイセンが有名ですが、この時代の有田を中心に日本から輸入して、洋食器として取り入れて発達したものです。

柿右衛門窯

また江戸時代の大名茶人、小堀遠州の好みで「綺麗さび」の茶陶が各地に作られました。
それらの窯地は遠州七窯と呼ばれています。
北から静岡の志戸呂焼(祖母懐茶壺)、滋賀の膳所焼(綺麗錆茶碗)、京都の朝日焼(刷毛目茶碗)、奈良の赤膚焼(奈良絵茶碗)、今では無くなった大阪の古曽部焼(三重の伊賀焼(古伊賀ぐい呑)とする説もあります)、福岡の上野焼(上野抹茶碗)と高取焼(茶中筒)の七窯です。
江戸の窯業の中心地は、瀬戸、美濃、京都そして有田です。特に有田磁器の登場です。
1616年に有田の李三平により日本初の染付磁器(有田焼 干支丑染付ぐい呑)に成功し、更に中国赤絵の影響から柿右衛門窯(色絵花瓶)へ、更に色鍋島の鍋島焼(色鍋島染錦花瓶)が藩窯として完成しました。そして西洋社会へと輸出されました。