時代別
縄文・弥生時代
日本最古の焼き物は縄文土器で約1万2000年前にさかのぼり、紀元前3世紀までの時代です。縄文土器は、現在でも日本や世界の多くの地に見られます。
錦光陶苑(縄文複製高杯)やミャンマーの水がめのように、低火度の素朴な素焼き状態の焼き物で、出土土器に縄文模様が付いているのが発端となって、縄文時代とよばれることは良く知られています。この時代の土器は基本的には深鉢形のものが多く出土されます。縄文中期には大型化し、粘土紐をつけた装飾土器、火焔土器は有名です。
また縄文後期には造形美溢れる亀ヶ岡式土器、津軽亀が岡焼(縄文風ぐい呑)があります。
これに続く3世紀までの時代が弥生時代の弥生土器ですが、生活必需品として貯蔵用、食器用、祭祀用に区分され使われました。
また平成13年12月になって、弥生時代後期(2世紀後半)の竪穴式建物跡から、粘土を二度焼いて固めた床と、「?(せん)」と呼ばれるレンガを使った壁が発見されました。中国・後漢から朝鮮半島を経ずに直接導入されたものと考えられています。